美術を楽しむこと、そして「高み」を目指すということ
2025/12/02
美術を楽しむこと、そして「高み」を目指すということ
当塾では、美術系高校や美術大学への進学指導、コンクールに向けた作品制作、そして夏休みの工作教室など、幅広く美術の指導を行っています。
どのような授業であっても、私たちが受講生に一番感じてほしいこと。
それは「美術をする楽しさ」です。
美術(視覚芸術)には、二つの「楽しさ」があると考えています。
一つは「本能的な楽しさ」です。手を動かして描いたものが形になる喜びや、作品を見て「美味しそう」「怖い」と心が動く瞬間です。
もう一つは「知識と工夫の楽しさ」です。作家が自分の想いをどう伝えるか悩み抜き、新しい技法や過去の作家の表現を取り入れること。そして鑑賞者がそこからメッセージを読み解く知的面白さです。
しかし、進学やコンクールといった「評価」の場では、単に楽しむだけでは通用しない現実もあります。
「なぜそう感じたのか」を言語化する力、美術史の知識、そして適切に表現する技術。これらが厳しく問われます。評価を意識しすぎて訓練ばかりになると、今度は美術そのものが楽しくなくなってしまう恐れもあります。
「楽しむこと」と「評価されること」。この二つは矛盾するように見えて、実は繋がっています。
知識や技術を学ぶことは、自分の表現したいことをより深く、より多くの人に伝えるための「武器」になるからです。
私たちは一人ではありません。自分と他者がいて初めて社会は成り立ちます。
だからこそ、「自分が楽しむこと」を大切にしながら、その楽しさを他者に伝え、より大きくするための努力をする。
心が折れないように支えながら、生徒さんがより高い場所へ表現を届けるお手伝いを、当塾では大切にしています。